これまでに「怖い絵本」をいくつかご紹介してきましたが、今日はその中から、実際に読み聞かせイベントで選ばれた絵本をご紹介します。
https://yukichan-mama.com/entry/2025/05/16/070000
今回のイベントは高学年向けとして企画していましたが、実際には低学年の子もたくさん来る可能性があることがわかってきました。
さらに、読み聞かせボランティアのお母さんたちにとっては、「もし怖い話を聞いて、うちの子が1人で寝られなくなったら…?」という不安の声もあり(笑)、最終的には「怖すぎないけど印象に残る、できればハッピーエンドの話がいいね」と意見がまとまりました。
とはいえ、当日急に読めなくなることもあるので、絵本の組み合わせは複数パターン用意して臨むことにしました。ということで、今回は候補を3つに分けてご紹介します!
第一候補(実際に読んだ絵本)
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くもの糸(芥川龍之介/文)
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がっこうのおばけずかん「ワンデイてんこうせい」
- 価格: 1210 円
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メインの絵本は《くもの糸》。
怖いというよりも、教養的で深みのあるお話です。「本当に怖い話」を読みたいというわけではなく、「ちょっと怖いけれど考えるきっかけになる絵本を読みたい」というのが保護者たちの共通した気持ちでした。
《くもの糸》は芥川龍之介の原文そのままの文章が絵本になっていて、言葉の響きがとても美しく、こういった名作に触れる機会を子どもたちに持ってほしいという声もありました。
時間が余ったときのために、ユーモアのある《ワンデイてんこうせい》も一緒に読みました。場所は図書館ではなく高学年の教室近くの広場で、休み時間を使っての開催だったため、柔軟に対応できるように備えました。
第二候補
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ばけねこ
- 価格: 1540 円
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ワンデイてんこうせい
- 価格: 1210 円
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こちらは、怖さと可愛らしさのバランスが絶妙な《ばけねこ》。
絵もとても綺麗で、最後はきちんとハッピーエンドになるところが、保護者としては嬉しいポイントでした。
終わりに《ワンデイてんこうせい》で明るく締めるという構成です。
第三候補
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のっぺらぼう(2種類の絵本)
[rakuten:book:11365308:detail]
「え?同じ話を2回読むの?」と思われそうですが、実は作者によって絵も展開も少しずつ違いがあるのです。
それぞれ読み比べることで、「同じ話でもこんなに印象が違うんだ!」という気づきを子どもたちにも感じてほしいという思いから選びました。
当日の様子
当日は、第一候補の《くもの糸》と《ワンデイてんこうせい》を読むことができました。
ところが予想に反して、低学年の子がたくさん集まりすぎてしまい、高学年の子が近づきにくくなるという予想外のハプニングも…。それでも多くの子どもたちが楽しんでくれたようで、大盛況のうちに終了しました!
我が家の双子の反応
ちなみに、うちの1年生の双子は最前列で《くもの糸》を神妙な顔で聞いていました(笑)
帰宅後に感想を聞いてみると…
私:「どうだった? 怖かった?」
双子1:「うーん。怖かったけど…」
私:「怖かったけど、なになに?」
双子2:「知ってる話だったから…」
私:「え!? 芥川龍之介なんて読んだっけ?」
双子たち:「あーちゃん(おばあちゃん)にもらった本に載ってたじゃん!」
あっ、そういえば…!
以前、私の母からもらった《小学生のうちに読んでおきたい名作101》という本に、《くもの糸》が掲載されていたんです。読んだことがあったから、冷静に聞いていたんですね…!
[rakuten:book:20059614:detail]
最後に
思いがけないハッピーサプライズもあって、今回の読み聞かせイベントは、結果的に「大成功」と言っていいのではないかと思います。次回に向けての課題も見つかり、親としても、ボランティアとしても、充実した時間でした。