「読み聞かせボランティアさん、おすすめの本、おしえて!」
母からそんなLINEが届きました。
母は今年度も小学校で担任を持ち、フルタイムで働くことになりました。
どうやら、小学校で子どもたちにおすすめの本を紹介する必要があるようで、「どれがいいかな?」と相談してきたのでした。
絵本の「おすすめ」って難しい
絵本とひとことで言っても、「読み聞かせに向いている本」と「子どもが自分で読む本」では、選び方も変わってきますよね。
母は今年度、4年生の担任とのことだったので、
中学年の子どもたちが「自分で読んで楽しめそう」な絵本や、「読み聞かせにも使えるかな?」というものを、いくつか紹介してみました。
私が母におすすめした絵本たち
■ 二番目の悪者(林木林/小さい書房)
読み聞かせには少し長めの絵本ですが、4年生なら自分で読むのにもぴったり。
内容はちょっと難しめ。でも、大人が読んでも考えさせられる一冊です。
私は大学で犯罪心理学の授業を担当していたとき、サイバー犯罪の導入としてこの絵本を読み聞かせしたことがあります。
なんと、授業の感想レポートでは、講義内容よりもこの絵本への感想がたくさん!
それくらい、心に残る力のある作品です。
■ そんなこともしらないの?(マリット・ゲイジング/あすなろ書房)
こちらは、情報リテラシーについて考えるきっかけになる絵本。
作者は実際に子どもたちへの情報教育のためにこの本を制作したそうです。
情報があふれる今の時代、子どもたちにも「何を信じるか」「どう見極めるか」を学んでほしい。
そんな思いで、うちでも何度も読み聞かせているお気に入りの一冊です。
■ ぶーちゃんとおにいちゃん(島田ゆか/白泉社)
読み聞かせにもぴったりな一冊。
内容的には少し幼いかもしれませんが、「年下の子にやさしくしようね」というメッセージが、押しつけがましくなく、ほっこり伝わる作品です。
私も今度、3・4年生の読み聞かせで読んでみようかなと思っている本です。
■ ふたごのあかちゃん(オーガニック絵本クラブ)
こちらは、私のお気に入りの「双子絵本」。
なんといっても、うちは双子のママ。
母は双子のおばあちゃんですから、「双子のおばあちゃんが選んだおすすめ絵本」として紹介してみるのもいいかも、と思って提案しました。
双子絵本、最近はほんとにバリエーションが豊かになってきて嬉しいです!
■ どろんここぶた(アリスン・ウッテン/冨山房)
私が小さい頃、大好きだった絵本。
実はこれ、母が私のために買ってくれた本でもあります。
先日参加した絵本の読み聞かせ講座では、「9歳以上にもおすすめ」として紹介されていました。
小ぶりなサイズの絵本ですが、内容は深くて、今読んでもやっぱり良いなぁと思います。
この絵本はまさに、「そのままでいいんだよ」というメッセージをくれる一冊です。
…で、結局どの本を紹介したの?
こんなにいろいろ紹介した私ですが…
しばらくして、気になって母に「どの本を紹介したの?」とLINEしてみたところ…
返ってきた答えは……
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』!!!
えーーー!?
私が力説した絵本たちはどこへ!?(笑)
でも、なんだかちょっと納得もしています。
私も母に似て、相談しておいて実はもう心の中で決めてるタイプ(笑)。
とはいえ、「いい本に決まった!」と母が満足したのであれば、よかったなぁと思います。
おわりに
子どもたちに絵本を紹介するって、想像以上に難しいけど、楽しい時間でもありますね。
この記事を読んでくださった方も、もしおすすめの絵本があれば、ぜひ教えてください♪