子連れ学会シリーズ、第2弾です!
今回は、これまで我が家がどのように学会に参加してきたかを、子どもの年齢ごとにざっくり振り返ってみました。
「子どもがいても、学会って行けるの?」と思っている方の参考になれば嬉しいです。
よかったら、第1弾もあわせて読んでみてくださいね。
- はじめに:我が家の「子連れ学会」事情
- 学会の魅力:研究だけじゃない!人とのつながり
- 赤ちゃん連れで初参加:意外となんとかなる!
- 大変だった時期(2〜3歳):待てない期との付き合い方
- 4歳ごろ:一緒に学ぶ楽しさ
- 下の子の2〜3歳:託児所利用のリアル
- 最近の学会参加:家族の成長とともに
- おわりに:家族と一緒に学ぶ、働く
はじめに:我が家の「子連れ学会」事情
今日は、我が家の「子連れ学会」の流れ(?)について紹介していきます。
私たち夫婦は、妊娠・出産前は、それぞれ専門分野が少し異なることもあり、年間3回ほど国内学会に、年に1回は国際学会にも参加していました。
国内学会のうち1つは同じ学会でしたが、結婚前に一緒に行くことはほとんどありませんでした。
一緒に学会に参加するようになったのは、子どもが生まれてからです。
ちょうどその頃、夫の所属が変わり、偶然にも私が以前から参加していた学会に夫も参加するようになりました。
また、3年前に私が大学に戻り、研究費が使えるようになったタイミングで、夫が参加していた学会にも、私自身が参加するようになりました。
学会の魅力:研究だけじゃない!人とのつながり
学会では、最近の研究動向を聞いたり、自分の研究で困っていることを相談したりするのはもちろん、 久しぶりの知人と会って近況報告をし合うのも楽しみの一つです。
子育てで研究がなかなか進まない時期でも、学会に参加することで「やっぱり研究って楽しい」「私もまた頑張ろう」と前向きな気持ちになれるので、できる限り参加するようにしています。
赤ちゃん連れで初参加:意外となんとかなる!
上の双子が生まれた2018年ごろは、託児所を設けている学会はほとんどありませんでした。
でも私たちは、双子をそれぞれ抱っこして参加。 ポスター会場では問題なく過ごせましたし、口頭発表などの座って聞くスタイルでも、寝てくれていれば座って聞けました。
起きていても、立って揺れながら話を聞けばなんとかなるものです。
1歳頃になると、会場の空気をなんとなく読んで小さな声で話しかけてくるようになり、思っていたよりずっと穏やかに過ごせました。
もちろん、授乳やおむつ替えは必要ですが、学会会場が新しい大学施設であることが多く、授乳室やおむつ替えスペースが使えたのはありがたかったです。 (※ただし、学会のHPには載っていないことが多いので、大学のHPで事前に確認すると安心です。)
大変だった時期(2〜3歳):待てない期との付き合い方
振り返ってみると、双子が2〜3歳のころがいちばん大変でした。
赤ちゃんのころから会場には慣れていたので場所見知りはなかったものの、好奇心が爆発してずっと待つのが難しくなってきた時期です。
このころは、私はあまり参加せず、夫の空き時間に私がポスターを見て回る程度にしていました。
そのため、私は研究者として学会費を払って参加するのではなく、「同伴者」として入場することが多かったです。
学会によっては、同伴者向けの参加制度が用意されています。特に大きな学会や国際学会では家族連れの参加者も多く、割安で参加できる制度があることも。
この制度のおかげで、研究費がなかった時期でも、少しだけ研究に触れることができて楽しめました。
4歳ごろ:一緒に学ぶ楽しさ
4歳になると、学会会場でも椅子に座って静かに話を聞けるようになってきました。
私は大学に復帰しており、研究費も使えるようになっていたため、正式な出張として学会に参加していました。
下の子はまだ赤ちゃんだったので、夫が発表する間は私が子どもたちと一緒に参加するスタイル。
たとえば、3人がけの机に双子と私が座り、赤ちゃんは抱っこ。娘たちは迷路などの簡単なプリントをやったあと、ご褒美としてヘッドホンをして動画を見て過ごすという流れでした。
自宅ではなかなか集中できないプリントも、周囲が静かな大人の空間だと「学ぶモード」になってサクサク取り組んでくれました。
子どもたちにとっては好きな動画を見られるし、私としても「まずは勉強したし…」という気持ちで、罪悪感なく過ごせていました。
このころから、「託児所に預けるより、一緒に会場で過ごす方が楽かも」と感じるようになってきました。
下の子の2〜3歳:託児所利用のリアル
一番大変だったのは、下の子が2〜3歳のころ。
双子たちは全く手がかからず、学会会場でも知り合いに会って遊んでもらったり、ポスターを見ては「長すぎ!難しすぎ!」とコメントしたり(笑)、とても楽しんでいました。
でも下の子は「遊びたい」「早く帰りたい」「じっとしていられない」で大変でした(笑)
この時期に、2回ほど学会の託児所を利用しました。
料金も良心的で研究費から支払えるため、利用のハードルは低いのですが、定員が5名など少ないこともあり、うち3人預けると過半数に…という気まずさも(苦笑)
私自身、託児所の利用経験は多くありませんが、正直あまりポジティブな印象は持っていません。
狭い教室の一角で、おもちゃも限られていて、天気が良い日なのに外に出られないのは少しかわいそうだなと感じました。
できれば、どうしても聞きたい発表の時間だけ、事前予約なしで短時間でもパッと預けられるようになると嬉しいなと思います。
最近の学会参加:家族の成長とともに
そしてつい最近、双子は小学校2年生、下の息子は年少になり、もう託児所の利用は全く必要なくなりました。
いつもは、私と夫で交代しながらポスター会場を回るのですが、今回は私が見て回っていると、逆回りで夫が登場。
そのとき、私の指導教員に「お母さんもお父さんもここにいるってことは…お子さんたちはどこに!?」と聞かれ、慌てて休憩スペースに見に行くと…
3人とも企業ブースで、脳波測定の機材について説明を受けていました(笑)
しかも、その内容をしっかり理解して私にも説明してくれました。
「これを頭につけると、“のう”が働いてるかどうかわかるんだって!眠たいとか、怒ってるとか、リラックスしてるとかもわかるんだよ!」
…ちゃんと学会で学んでる!
もしかしたら私よりも多くのことを吸収していたかもしれません(笑)
おわりに:家族と一緒に学ぶ、働く
こんなふうに、できることをできるだけ頑張って、仕事(学会)も家族みんなで楽しくできたらいいなと思っています。
子どもたちの成長とともに、学会での過ごし方も変わっていくのが面白く、続けてきてよかったなと思います。
これからも「子連れ学会」スタイルで、無理なく、楽しく、学び続けていけたらと思います。