双子ママ、今日も楽しい!

双子の2年生の女の子と4歳の男の子を育てています。

分散分析と回帰分析、どう違う?簡単にまとめてみました

前回は、回帰分析について詳しく考えてみました。

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今日は、いつもお世話になっている分散分析(ANOVA)と、前回まとめた回帰分析の違いについて整理してみたいと思います。

 

ざっくり言うと、

そもそもの目的が違います!

  • 分散分析は「グループ間の違い(差)」を見たいときに使う

  • 回帰分析は「予測や傾向」を知りたいときに使う

という違いがあります。

 

 



 

分散分析(ANOVA)でわかること

  • グループ間に差があるかどうか

     例:Aクラス・Bクラス・Cクラスのテスト点に違いはある?

     → 平均の違いが「たまたま」か「本物」かを検定できる

  • どこに差があるか(多重比較)

     → もし全体で差があるとわかったら、

      「AとB」「BとC」などどの組み合わせに差があるのかも調べられる(Tukeyなど)

  • 差の大きさ(効果量)

     → 差が統計的に有意でも、どれくらい大きな差なのか?を**η²(イータ二乗)**などで確認できる

  • 統計的に有意かどうか(p値)

     → グループの違いが偶然によるものではなさそうかどうかもp値でチェックできる

 

 

 

回帰分析でわかること

  • 変数同士の関係(傾き・方向)

     例:身長が1cm高くなると、体重はどのくらい増える?

     → 「身長=0.6 × 身長 + 20」などの回帰式が作れる

     → 傾き(0.6)が回帰係数(β)

  • 全体の当てはまりの良さ

     例:身長だけで体重をどのくらい予測できる?

     → 「R² = 0.85」なら、**85%くらい体重を身長で説明できる!**という意味

  • 統計的に有意かどうか(p値)

     → 関係がたまたまじゃないかを調べる。

     → ここで使われる検定は、実はANOVAとつながっている

 

 

 

まとめ

 

分散分析(ANOVA)

回帰分析

目的

グループの違いを見る

数値の関係性や予測

使う場面

3群以上の平均を比較したいとき

原因と結果のつながりを調べたいとき

「AとBに差があった(p < .05)」

「Xが1増えると、Yが0.8増える」

出てくる指標

平均の差、p値、効果量(η²)

回帰係数(β)、決定係数(R²)、p値

 

次回予告

来週からは、統計モデリングに向けて、

これまでの分析とモデリングの考え方の違いや、ステップアップのポイントについて書いていこうと思います。

 

お楽しみに!