双子ママ、今日も楽しい!

双子の2年生の女の子と4歳の男の子を育てています。

九九と記憶の関係?我が家の“記憶の専門家パパ”が教えてくれた暗記法

おはようございます!

ゆきちゃんママです🌷

 

ただいま、たろ子じろ子は「九九」まっさかり。

お風呂でも、車の中でも、気づけばどこでも九九の合唱が響いております(笑)

 

母としては「がんばれ〜!」と応援しつつも、思わず口出ししたくなるのが親心。

そんなときに登場するのが——わが家の“記憶の専門家パパ”です👨‍🏫✨

 

 

 

パパ直伝!心理学的に正しい「暗記のしかた」

パパ曰く、九九を覚えるときには、

結局維持リハーサル(Maintenance Rehearsal)」することになるな!ということでした。

 

これは、短期記憶の中にある情報を、心の中で繰り返し唱えたり、つぶやいたりして保持する方法

つまり、「覚えたいことを何度も反復する」ことで、一時的に記憶にとどめておくやり方です。

みんながやってるやつですね!

 

 

声に出すと記憶は強くなる!

維持リハーサルは「頭の中で唱える(黙唱)」だけでも効果がありますが、

実際に声に出して唱える方が記憶の定着により効果的だと言われています。

 

うちでも、パパの教えで「声に出して繰り返す!」をルールにしています📣

 

なぜ声に出すと良いのかというと、心理学的には次のような理由があります。

 

 

 

複数の感覚刺激を使うから記憶が強くなる

声に出すことで、目からの情報に加えて聴覚(自分の声)運動感覚(口や舌の動き)も使うことになります。

こうして複数の経路を通して符号化されることで、記憶がより強固に残るのです。

 

 

「転移適切性処理」と「符号化特定性原理」

パパが教えてくれたように、これも心理学的にはしっかり説明できます。

  • 転移適切性処理説とは、学習時(記銘時)とテスト時(検索時)の認知処理が似ているほど、思い出しやすいという考え方。

  • 符号化特定性原理とは、記憶を作るときの文脈や手がかりが、思い出すときの状況と一致しているほど思い出しやすいという原理です。

 

九九の場合、「声に出して学ぶ」と「口で答える」が一致しているので、まさに理想的な条件なんです。

 

 

 

計算は“音”の記憶を使っている

さらに、計算という行為そのものも、音の情報処理を保持しながら行っていることがわかっています。

心理学では「ワーキングメモリー(作動記憶)」の中の一部が、音の情報を短時間保持する仕組みを担っています(音韻ループ)。

つまり、計算をするには、一時的に音として情報を保持する力が必要なんです。

 

たとえば、二重課題実験で「計算+別の音課題」を同時に行わせると、音の干渉によって計算の成績が下がることがわかっています。

 

興味深いことに、

計算が得意なグループは、音の干渉を受けても成績が落ちないのに対して、

苦手なグループでは成績が大きく下がるそうです。

 

つまり、熟達すると音に頼らなくても計算ができる=計算が自動化されているということ。

 

 

 

目指すのは「九九の自動化」!

できれば、たろ子とじろ子の九九も、自動化の段階まで持っていってほしいところです。

 

「思い出す」ではなく、聞いた瞬間に勝手に出てくる状態。

たとえば「にゃん」と言われたら、自動的に「猫」が思い浮かぶように——そんな感じです。

 

そのレベルに到達するには、実は「維持リハーサル」だけでは少し不十分。

もう少し効率よく定着させる工夫が必要です。

 

 

 

効果的な学習法:「分散学習」と「テスト効果」

心理学的に、記憶をより強くするには「分散学習」と「テスト効果」の活用が効果的です。

  • 分散学習:一度にまとめて学ぶのではなく、時間を空けて複数回繰り返す学習法。

  • テスト効果:覚えたことを「思い出す」テストを繰り返すことで、記憶がより長く定着する効果。

 

 

我が家の工夫

我が家で取り入れている“分散学習”の工夫はこんな感じです👇

  • 朝ごはんのときにちょっと言ってみる

  • お風呂でゆっくり唱える

  • 同じ段ばかりではなく、毎回違う段を練習する

 

 

そして“テスト効果”は……

  • 「3の段言ってみて!」「ろくし?」など、私たちがランダムに出題して答えてもらう

  • 計算カードを使ってランダム順に挑戦!

 

九九を「最初から」「逆から」「ランダムに」言えるように練習するのは、まさにこの分散学習+テスト効果の合わせ技なんです。

 

 

 

テスト効果のすごさ

テスト効果の研究では、よく「再学習(カードを再度見る)」と比較されます。

学習直後の成績はあまり変わらないのですが、時間が経ってからテストをすると——

テスト練習したグループの方が、圧倒的に思い出せる割合が高いのだそうです。

 

つまり、「思い出す練習」が、記憶の定着を強くするカギなんです✨

 

 

結局は一般的な覚え方をとことん繰り返すしかない(笑)

ということで、うちではごくシンプルに——

 

「声に出して何度も唱える」

 

という“ありきたりだけど心理学的に正しい方法”を、きちんと根拠を持って(笑)実践しています。

 

そして、私たちがランダムなタイミングでランダムに出題することで、

「なんとなく覚えている九九」を「確実に定着した九九」に育てていく作戦です。

 

 

 

私の口ぐせ

そんなふうに九九に奮闘している我が家。

最近の私は、気づけばこんなセリフばかり言っています(笑)

 

私:「たろ子ちゃん? ママがこれ用意しておいたけど……“ありがとう”って思ってるなら、六の段言ってみて?」

たろ子:「えっ……わかった! ろくいちがろく、ろくにじゅうに、ろくさんじゅうはち……!」

 

私:「じろ子ちゃん? 今日の朝ごはん、モーニングにしたけど、またやりたいなら八の段言ってみて?」

じろ子:「えぇ〜! わかった! はちいちがはち、はちにじゅうろく、はちさんにじゅうし……!」

 

 

何かあるたびに九九を言わされるたろ子じろ子(笑)。

最初は「また〜?」とうんざりしていたのに、

最近はすっかりノリノリで——

 

「ママ!九九クイズして〜!」

 

と自分から挑戦してくれるようになりました✨

 

そのたびにパパはにっこり。

「うん、ちゃんと符号化されてるね〜」とご満悦です🤣

 

 

まとめ

心理学を知っていると、勉強の“しかた”がちょっと楽しくなる。

そんな実感を、日々の九九練習で感じています。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

 

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