こんにちは!
ゆきちゃんママです!
先日、心理統計法1の授業の前日に、授業資料の準備をしていた時のことです。
隣にいたたろこが、
「うんうん。ママ、お仕事頑張ってるね」
と、なぜか授業準備を監修してくれていました(笑)
その日の授業で話す内容や、学生さんにやってもらいたい練習問題は、だいたい決めていました。
ただ、
「どのタイミングで説明を入れるか」
「どのくらい練習問題の時間を取るか」
「私の説明にどれくらい時間がかかるか」
を確認しておきたくて、授業のリハーサルをすることにしました。
すると、そのリハーサル中にちょっと面白いことがあったので、今日はそのことをご紹介します。
- 心理統計法の授業準備をしていました
- 小3たろこ、代表値に食いつく
- 代表値だけではわからないこと
- 散布度の話へ
- たろこ、散布度の必要性を理解する?
- 大事なのは計算手続きだけではない
- たろこに伝わったなら、大丈夫?
- リハーサルのおかげで安心して眠れました
- 演習の授業は、いつも工夫が必要
- まとめ

心理統計法の授業準備をしていました
この日に授業で扱う予定だったのは、代表値と散布度についてです。
代表値というのは、データ全体を代表する値のことです。
たとえば、
平均値
中央値
最頻値
などがあります。
授業では、まずこれらの代表値について説明して、そのあとに、
「代表値って便利ですよね?でも、代表値だけでは不十分なんです!」
という話につなげる予定でした。
そこで、リハーサル中に私が実際にそう言ってみたところ、隣で聞いていたたろこが、すかさず反応しました。
小3たろこ、代表値に食いつく
私が、
「代表値って便利ですよね?でも、代表値だけでは不十分なんです!」
と言うと、たろこが、
「えー!なんで!!平均がわかったらすごい便利じゃん!!」
と、かなりまっとうな反応をしてくれました(笑)
そうなんです。
平均って便利なんです。
「だいたいこのくらい」ということを知るには、平均値はとてもわかりやすい指標です。
でも、その時の私はリハーサル中。
しかも、説明時間を測っている最中。
たろこの疑問に丁寧に答えたい気持ちはありつつも、ここで立ち止まると時間が測れないので、そのままスルーして散布度の説明に進みました(笑)
代表値だけではわからないこと
次に、代表値が同じでも、実際のデータを見るとかなり印象が違うことがある、という話をしました。
たとえば、平均値が同じでも、データが平均の近くにぎゅっと集まっている場合もあれば、かなりばらばらに散らばっている場合もあります。
つまり、平均値だけを見ると同じように見えるデータでも、実際には中身が全然違うことがあるんです。
このあたりを説明していると、たろこが小さく、
「確かに」
と言っていました(笑)
小3、ちゃんと聞いている。
散布度の話へ
そこから、データのばらつきを表す散布度の話に入りました。
まずは、いちばん簡単な散布度として、範囲を紹介します。
範囲は、
最大値 − 最小値
で求めるものです。
ただ、範囲は最大値と最小値しか使いません。
つまり、データの両端だけを見ているので、少し大ざっぱな指標でもあります。
そこで、もう少しデータ全体のばらつきを見るために、
平均偏差
分散
標準偏差
といった指標を使うんですよ、という話に進みました。
すると、ここでたろこが一言。
たろこ、散布度の必要性を理解する?
「はー、なるほど!たろちゃん、平均だけで便利と思ったけど、やっぱり、散布度もあった方がいいと思ったわ。それじゃあ、たろちゃん寝るね〜!ママ、頑張ってね。おやすみ〜!」
そう言い残して、寝室へ行ってしまいました(笑)
なんというタイミング。
なんという捨て台詞。
もちろん、相手は小学3年生になったばかりの娘です。
範囲くらいなら、なんとなくイメージできるかもしれません。
でも、平均偏差や分散、標準偏差をきちんと理解しているかと言われると、それは絶対に違います(笑)
絶対に違います。
でも、私としては、かなり嬉しかったんです。
大事なのは計算手続きだけではない
統計の授業では、もちろん計算方法も説明します。
平均偏差はどう計算するのか。
分散はどう求めるのか。
標準偏差は何をしているのか。
そういう手続きも、授業では扱います。
でも、本当に大事なのは、計算の手順そのものだけではないと思っています。
大事なのは、
「なぜその指標が必要なのか」
「その計算は、どんな考え方にもとづいているのか」
「代表値だけでは何が足りないのか」
「散布度を加えると、データの何が見えてくるのか」
というところです。
だって、Excelの関数や統計ソフトを使えば、平均値も標準偏差も一瞬で計算してくれます。
もちろん、計算の意味を知らなくていいという話ではありません。
でも、計算結果の数字だけを出せても、その数字が何を表しているのかわからなければ、統計を使えているとは言えないんですよね。
だからこそ、1コマかけて代表値と散布度の話をする意味は、
「平均だけでは不十分なことがある」
「ばらつきも見る必要がある」
「データの特徴はいくつかの視点から見る必要がある」
ということに気づいてもらうことなのかなと思っています。
たろこに伝わったなら、大丈夫?
そう考えると、たろこが、
「平均だけで便利と思ったけど、やっぱり散布度もあった方がいいと思った」
と言ってくれたのは、かなり嬉しい反応でした。
もちろん、平均偏差や分散の計算を理解したわけではありません。
でも、
「平均だけでは足りないことがある」
「ばらつきも見るとよさそう」
という、私が授業で一番伝えたかったところは、なんとなく届いたのかもしれません。
ということは。
もう、この説明でいいですかね?(笑)
小3たろこに何となく伝わったなら、大学生にもきっと伝わるはず。
そう思うことにしました。
リハーサルのおかげで安心して眠れました
授業前日の夜って、
「この説明で伝わるかな」
「時間配分、大丈夫かな」
「練習問題、多すぎるかな」
「逆に少なすぎるかな」
と、いろいろ考えてしまいます。
でも、この日はリハーサルをしたことで、
「これで伝わるかしら?」
という不安よりも、
「あー、たろこに伝わったなら、大丈夫ね」
という気持ちで眠ることができました(笑)
たろこ、ありがとう。
演習の授業は、いつも工夫が必要
講義形式の授業とは違って、演習の授業はまた別の難しさがあります。
すんなり理解してくれる学生さんもいれば、なかなかピンとこない学生さんもいます。
計算が得意な学生さんもいれば、数字が出てきた瞬間に苦手意識が出てしまう学生さんもいます。
だからこそ、できるだけ、
「なんとなくわかった」
「自分でもできそう」
「統計って、思ったより怖くないかも」
と思ってもらえるように、毎回かなり工夫しています。
どの学生さんにも、ただ難しい時間ではなく、少しでも役に立つ時間になってほしい。
そう思いながら準備しています。
そんな中で、たろこの一言は、私の気持ちをかなり軽くしてくれました。
こちらが自信を持って話せると、きっと学生さんも聞きやすいはず。
そう思って、当日は落ち着いて授業に向かうことができました。
まとめ
心理統計法1の授業前日、授業準備をしていた私の隣で、なぜか監修してくれていたたろこ。
代表値と散布度の説明を聞いて、
「平均だけで便利と思ったけど、やっぱり散布度もあった方がいいと思った」
という、まさかのコメントを残して寝室へ行ってしまいました。
小学3年生に分散や標準偏差がわかったとは思いません。
でも、
「平均だけでは不十分なことがある」
「ばらつきも見るとよい」
という大事な考え方は、少し伝わったのかなと思います。
心理学概論の授業ではチーズくんに助けてもらい、心理統計法の授業ではたろこに助けてもらう。
気づけば、家族総出で仕事に挑んでいる、ゆきちゃんママファミリーでした(笑)
たろこちゃん、ありがとう。
またリハーサル、付き合ってね。
