先日は、ようやく双子2のクラスで絵本の読み聞かせをしたお話を書きましたが、今日はその日に双子1のクラスなど他のクラスで読まれていた絵本をご紹介します。
私は、季節とはあまり関係のない絵本を読んだのですが、やっぱり春や進級・クラス替えを意識した絵本が多いなあという印象でした。
私はというと、つい「読みやすさ」や「盛り上がり」にばかり集中して選んでしまいましたが(笑)
「もうすぐ2年生だよ!」という言葉が嬉しくて頑張れる子もいれば、それがプレッシャーになってしまう子もいるそうで。そういった子どもたちの気持ちに寄り添って選んでいる方もいて、うーん、やっぱり深いなあ…としみじみ感じました。
双子1のクラスで読まれた絵本
あいつもともだち
(作:内田 麟太郎、絵:降矢 なな/偕成社)
ひとこと言いそびれただけなのに、ずっと気になってしまうことってありますよね。
キツネも、ヘビに「君も元気でね」と言えなかったことをずっと後悔していました。
それが、冬の間ずっと。
春になって、キツネとオオカミはヘビのもとへ向かいます。
冬眠中の友だちのところへ行くなんて、普通ならちょっと考えられないけれど…
本当に友だちが大好きなんだな、って思いました。
ふたりの会話も面白くて、何度も吹き出しそうになりました。
そしてラストの「やあ、ともだち」の言葉に、思わず涙ぐんでしまいました。
自分から話しかけるのがちょっと苦手な私にとって、この言葉の響きが心に残りました。
ふたりの優しさに、しっぽで挨拶するラストも素敵でした。
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おおきくなるっていうことは
子どもがどんどん成長していく中で、大人はつい言ってしまいます。
「おおきくなったね」
でも、子どもたちは「おおきくなる」ってどう感じているのでしょう?
「洋服が小さくなる」「新しい歯が生える」「高いところに登れるようになる」…
そんなことを一緒に考えながら読める絵本です。
そして園長先生の言葉。
おおきくなるっていうことは
じぶんよりちいさなひとが
おおきくなるってこと
この言葉に、ぐっときました。
ピーマン村シリーズの中でも、進級・卒園シーズンに特に人気の一冊。
読み終わってからも、そっと手元に残しておきたい、そんな絵本です。
その他のクラスで読まれた絵本
くれよんさんのけんか(紙芝居)
(作:八木田 宜子、絵:田畑 精一/童心社)
赤と黄色のくれよんがけんかを始めてしまいます。
表情が描かれていないのに、けんかしている様子や恥ずかしがっている感じが伝わってくるのが楽しい!
身近な果物がテーマで、すぐに真似して描きたくなっちゃいます。
クイズみたいな楽しさもあり、子どもたちにも人気でした。
しろくまのパンツ
(作:tupera tupera/ブロンズ新社)
しろくまさんがパンツをなくしてしまった!?
ねずみさんと一緒に、いろんなパンツを探す冒険に出かけます。
しかけ絵本になっていて、ページをめくるたびにパンツの持ち主が現れるのが楽しい!
子どもも大人も思わず笑ってしまうtupera tuperaさんの名作です。
[rakuten:book:15953432:detail]
1はゴリラ
ゴリラからはじまり、さまざまなサルたちが登場する、数をかぞえる絵本。
見つめ返してくるような表情に引き込まれます。
ただの数字の絵本ではなく、霊長類愛にあふれた1冊です。
[rakuten:ajimura4861:11093102:detail]
[rakuten:trmt-1:10681261:detail]
じゅっぴきでござる
10匹のさるが、だじゃれのようなセリフと一緒に、1匹ずつ減っていく…。
「ざるそば食べすぎ」「バナナをあさる」など、リズミカルで楽しい言葉の連続!
理屈抜きで、ただめくるのが楽しい絵本です。
[rakuten:book:16620469:detail]
わたし、もうすぐ2ねんせい!
(作:くすのき しげのり、絵:江頭 路子/講談社)
卒業式を迎えるお姉ちゃんと、1年生の「わたし」。
ちょっぴり強がってしまう妹の気持ちや、お姉ちゃんへの想いが繊細に描かれています。
1人で小学校に通うことへの不安や、成長していく自分との向き合い方…。
小学生の日常に寄り添った、心に響く1冊です。
[rakuten:book:17683954:detail]
おわりに
この時期にぴったりの絵本が、こんなにもたくさん読まれていて、私自身もとても刺激になりました。
私も、また別の機会にこんな絵本を読んでみたいな。