私が小さい頃、寝る前に絵本を読んでもらうのが大好きでした。
なんとなく「絵本の読み聞かせは子どもの教育に良い」と思っていたので、双子の妊娠がわかってからは、お腹の赤ちゃんに毎日読み聞かせるように。
産まれてからも、バタバタして忘れることはありましたが、「できるだけ絵本を読んであげたい」と思いながら子育てをしてきました。
こうして振り返ると、私はけっこう絵本好きなタイプだったんだな、としみじみ感じます。でも、まさか自分が”読み聞かせをする側”になるなんて、夢にも思っていませんでした。
小学校でボランティアなんて、全然考えてなかった私
実は私、4月に夫の家へ引っ越してきた直後、5月から尿管結石と腎盂腎炎で入退院を繰り返していました(詳しくはまた別の記事で…)。
「小学生との時間を大切にしたい!」と仕事を辞めたのに、それどころではなく、気づけば夏休みに突入。
小学校のこともほとんどわからず、子どもたちが毎日のように持ち帰るお便りも、じっくり読む余裕がない…。
とりあえず、提出書類だけを確認し、あとはファイルに入れっぱなし…。
ようやく夏休みに入り、少し落ち着いた頃。
改めてお便りを読んでみると、小学校には保護者のボランティア活動がいろいろあることを知りました。
• 休み時間に楽器を演奏するグループ
• お花の手入れをするグループ
• 絵本の読み聞かせをするグループ
「へぇ〜、意識の高い保護者の方が多いんだなぁ」と感心しつつ、完全にスルーしていました。
ところが、夏休みが終わり、2学期が始まると…。
「ママも、とんがりぼうしさんになってよ!」
「ママ!今日、とんがりぼうしさんが来てくれたよ!」
「ねえママも、とんがりぼうしさんに入ってよ!」
突然、双子が目をキラキラさせて言い出しました。
よく考えてみると、1学期にも似たようなことを言っていた気がする…。
でも当時の私はそれどころではなく、完全スルーしていたんですよね。
「とんがりぼうしってなに?」と聞くと、
「朝、教室に来て絵本を読んでくれるの!誰かのママなんだって!」
なるほど…!
つまり、小学校で絵本の読み聞かせをしてくれるボランティアさんのことだったんですね。
でも、私はそんな経験もないし、特に絵本を読むのが得意なわけでもない。
「へぇ〜、そうなんだ〜」と適当に流しました。
…が、うちの子たちは思っていたよりも根気強かったんです。
逃げられない…!?
「ねえ、とんがりぼうしさんに連絡した?」
「ママ、いつ絵本読みにくるの?」
どんどんエスカレートしていく双子たち。
うーん……困った。
「でも、ママ絵本読むの上手じゃないし、みんなにうまく読んであげられないかも…?」
そうやんわり断ると、
「そんなことないよ!ママ上手だよ!大丈夫!挑戦してみよ!」
「そうだよ!ちゃんと練習すれば、上手にできるよ!ね、やってみよ!」
……まさかの全力応援モード。
ここまで言われたら、もう断る理由も思いつきません。
とりあえず、連絡を取って、まずは見学だけさせてもらうことにしました。
さて、どうなることやら…。